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2016.01.10

矯正治療はこれからどうなる?

矯正治療のこれから

いまだに当然のように抜歯矯正をしている先生がいます。
しかし、今矯正のテクノロジーは格段に進化し、セルフライゲーションや形状記憶合金による矯正治療が当たり前になってきているので、以前のような叢生イコール抜歯、上顎前突イコール抜歯といった図式はもう過去のものとなってきています。
また叢生のような見た目ですぐにわかる矯正が必要な患者さんはの数も圧倒的に減ってきています。
一方で歯並びがそれほど悪くないのに咬み合わせが悪いと訴える患者さんが増えてきました。
つまり、今までのような矯正治療のニーズは徐々に減り、それよりも上のレベルの矯正治療が求められているのです。

これからの矯正治療とは?

これからの歯科矯正はさらに出来るだけ患者さんに負担のない治療が主流ととなることは間違いありません。
また、歯並びではなく咬み合わせの問題で矯正治療を希望する患者さんも多くなってくるでしょう。
ほとんど患者さんが比較的早い時期から歯並びの矯正や咬合誘導を行ってきているので、見た目に歯並びが悪い人は圧倒的に減ってくると考えられます。
そうなると、歯並びが悪い患者さんだけを診ていても今後は地方でも矯正歯科医は経営が成り立たなくなることが考えられます。
つまり咬みあわせと矯正といった新しい分野での治療技術を持っている必要が出てきます。
アメリカで矯正医が必要なくなるという予測が出ましたが、それはあくまでもの歯列矯正といった意味でしょう。仮に咬みあわせを治す矯正となると、顎が曲がっている人は沢山いますし、まだまだニーズは増えてゆく可能性があります。
また咬み合わせは多くの先生が唱えるように全身の疾患や不定愁訴と深い関係を持っていますから、今後医療で解決できない疾患が咬み合わせの矯正で救われることは間違いないでしょうし、今後そうなるはずです。
ところで、私が20年以上も昔にアメリカの歯科医が歯の治療によって顔貌や自分の性格にコンプレックスを持っている患者さんが、虫歯と矯正治療によって全く別人のように生まれ変わったという話を聞かされたことがあります。
当時は「そんなことあるのか?」と思ったものでしたが、自分の医院で虫歯の治療と根管治療そして矯正治療を行うと、特に御婦人の場合は別人格のように消極的な性格が積極的なものに変化するを目の当たりにしてきました。
矯正治療は今後そのような夢のような治療の武器となるでしょう。

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