2018.07.03
アメリカではなぜアマルガム?
アメリカ式歯科治療
アメリカでは今でもアマルガムが結構使われています。また、初期の虫歯に対してもっとも信頼性の高い材料として知られています。
私が始めてアメリカがえりの先生からアマルガムの技術を教えていただいたのはもう25年以上昔になります。
アマルガムは、私が大学で教わった頃はすでに使っている先生も少なく、また大学教育も一回だけ窩洞形成をしただけで、実際には充填はしなかったと思います。
しかし、ほとんどのアメリカの大学で歯科を学んだ先生はアマルガムを絶賛しますし、日本のアマルガムに対する偏見に憤りを覚えているようです。
「何でいまさら?」当時の私もアマルガムには疑問を持ったものです。
しかし、実際に患者さんに行った治療を見たり、自分がアマルガム充填の治療を受けて、その素晴らしさを実感し、考え方は180度変わりました。
アマルガムほど歯にとって良好な予後を期待でき、感染の機会を防ぎ、すぐに機能回復できる治療は無いとはっきり理解しました。
実際に私の講習を受けた先生のほとんどがアマルガムの素晴らしさに感銘を受けていますし、本気で患者さんにつめてあげたいとおっしゃいます。
アマルガムの利点
1、ラバーダム防湿をしたままなんか象牙質を除去し、感染を防いだまま充填が行える(インレー等は印象採得後、技工物製作まで時間がかかり、感染の機会がある)
2、金属としての適切な強度がある、アメリカのアマルガムは日本のものとは違い、とても充填しやすく、強度が高い。
3、抗菌性があるため、2時カリエスになりにくく、外してみてもほとんど虫歯になっていない。
4、レジンと違って吸水性が無いため、径時的変化が少なく、硬化後膨張する性質がある。
最近レジン充填がはやっていますが、私も矯正治療でバイトを上げるためにレジンを使っていますが、1ヶ月程度で悪臭が出るようになる。汚れがつきやすい、表面が削れてくる。といった問題が起こってくるので、恐ろしくて臼歯の咬合面に使いたいとは絶対に思いません。
もし使うとしたら、2年前後で交換が必要だと思います。
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