歯友會 DCGSブログ

歯科業界(自由診療・保険制度)の経営効率化を支援 歯友會DCGSブログ

歯科を取り巻く環境

Environment

2018.07.05

これからの時代に必要な治療と治療計画

歯科医療に思うこと

多くの歯科医の先生が治療計画の重要さを理解していると思います。
しかし、実際に患者さんのお口の中を見て、咬合にどんな問題があるかを理解し、咬合治療まで含んだきちんとした治療計画を立てられる先生はほとんどいらっしゃいません。
私の場合、御来院いただいた患者さんには必ず治療計画として、個々の歯の治療だけでなく、咬合も治療を行う計画を立てます。
そもそも歯科治療を行う上で咬合の治療を行わないこと自体、保険診療の痛いところだけ治療の延長上でしかありません。
誠に残念ですが、治療計画と称して料金をいただく日本の歯科医のほとんどが、保険診療の延長上にある自由診療でただの歯の治療の域を超えていませんし、うまくいっても審美の治療の域を超えていないのが実情だと思います。たとえば、咬合を挙上する際、何を基準とするのか、そして顎が右にずれているとき何を基準にして左に戻すのかの理論すらはっきりしていないのではないでしょうか?
多くは、恐ろしい結果が出ることを避けるように、できるだけ今の咬合をあまり変化させないような消極的な治療に終わってしまいます。
しかし、実際には咬合が正しい状態である患者さんはほとんどいらっしゃらないですし、咬合を治療することで全身の症状を改善できるので、絶対に必要な基本的な技術です。
大学の歯学部ではこれを理解していて、その技術をきちんと教えることができる歯科医はまずいないと言って過言ではないと思います。
私もアメリカの大学を卒業した先生に、フェイスボウを取ってマウントした模型を前に1時間以上説明をしている姿を見て「これこそが本当の歯科治療だ!」と思ったものです。
ナドロジーの先生やシークエンシャル咬合の先生のなかには、咬合について、それぞれの理論を展開していますが、実際に教わったとおりに治療をしても、実際にはうまくいかなかった私自身の経験から考えると、彼らの理論にもまだ問題が残っているのだと思います。
とにかく、これからの歯科医が生き残るためには、咬合まで考えた治療計画を提案できるレベルの技術と知識が必要だと思うのです。

関連する記事はこちら

PAGETOP