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2015.12.18

歯科医師過剰問題に対する私の答え

歯科医師は本当に過剰?

歯科医が過剰であるという話は、随分以前からも取り上げられ、いろいろな問題を提起されてきました。
そして、私のホームページに載せているように、歯科医が今後どういった形で生き残ってゆくかは見えてきています。
いずれにしても、歯科医が増えたことで患者さんの選択肢は増えたわけですが、医学的に正しい歯科治療をできる歯科医院が増えているかといえば、「否」と答えるしかありません。これは日本の歯科大学教育のレベルがアメリカなどと比較して決して高くないことと、本来的ではない経営に特化した歯科治療を推進している歯科医院も少ないくないと思うからです。
それは経済的にかなり無理のある保険制度の中で、何とか帳尻を合わせている感が否定できない上、高度なの治療技術を持っている歯科医は限られているため、このレベルの歯科医が過剰であるという状況では必ずしもないないと考えられるからです。
私は歯科医という職業が以下のような性質を持っていることを考えると、たとえある程度数が多くても、今までとは違った方向性で役割を担ってゆくことができると考えています。
歯科医師の役割
1、本当の意味で健康を取り戻す、維持する役割をになっている。
医師はそのほとんどが対症療法に過ぎません。一方歯科治療は失ったものを取り戻すまでが治療であり、場合によっては生まれついた悪い噛みあわせを、良い噛みあわせに変えることが可能であり、それによって本人の体がもともとの状態よりよくなるといった変化は、単に薬を出す、悪い部位を取り除くといった対症療法治療がメインの今の医科とは違った役割があると思います。医療もいずれそのような方向へ移行してくると思いますが、歯科のほうが先を行っていると感じます。これは歯の治療によって機能を正常化し、骨格の構造も変化させることができるので、新しい形の健康向上を目的とした治療行為といえるのではないかと思います。
2、歯を治せば健康も人生も変わる
「歯はその人の人生を映す鏡である」これは歯科医であれば誰も否定できないことだと思います。自分の身体に無関心であれば、歯はぼろぼろになっているでしょうし、何か生き方に無理があればそれもはに現れます。
また、治療をして歯野噛みあわせを治すことで、積極性が出たり、自分の体を大切にするといった思いが芽生えることも少なくありません。実際に歯の治療をすることで、抑圧されていた精神のタガがはずれ、無理して働いている職場をやめ、生き方を考え直す人も少なくありません。そういった意味で歯の治療は人生を変えることすらあるのです。
このように考えれば、もちろん虫歯などは減ってきても、歯科治療の需要が決してなくなることは無くむしろ、これからの現代社会の人々が抱える問題を解決する力のある治療分野だと思うのです。
しかし、一方で単にブームに乗った診療を行う(盛んに行われた審美やインプラントなど)のではなく、「生活の質を高くするために歯科治療い何ができるのか?」を模索し、基本に忠実で、正確で正しいあるべき歯科治療で、自分の診療スタイルを作り上げて行かなければ、本当の意味で信頼される継続的経営を続けることはできないでしょう。
そして、たとえ技術力があっても、自分の技術力をある程度アピールできなければ、これだけ沢山いる歯科医の中で埋もれてしまうことも考えられるでしょう。
歯科医療のホリスティックな役割
私どもは歯科治療を全身との関連性を見ながら包括的に研究し、アメリカのオステオパシー医療東洋医学の気功などの考え方を導入し、歯科にどのように有効活用することができるかも究明してきました。
そして、これらの技術や知識を用いることで、単なる口腔内の問題を解決するだけでなく、全身の健康状態の質の改善(やる気や、食べる喜び、老化防止)などの効果を得ることができることを理解しました。
これからは、歯科治療を単なる疾患に対する療法ととらえるだけではなく、健康増進としての健康の質向上の役割を担う可能性が高いと思うのです。
患者さんの意識をさらに上げることによって、このような更なるニーズが生まれることによって、歯科医が今までとは異なる役割を担ってゆくことになると思うのです。

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