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歯科を取り巻く環境

Environment

2015.06.24

医院効率化のためのハード(機械設備、医院設計、ソフトウェア)とは?

歯科を取り巻く環境

効率化のためのハード
ここでは、私の臨床経験からみた、効率を高めるために、ぜひ購入すべき歯科用機器について書かせていただきます。
1、設備についてお勧めの機器、機械
2、医院設計に関する考察
3、効率化のために必要なソフトウェア、医院内LANについて
歯科医にとって機器、機械は生命線ともいえます。ここで私が使ってきてよかった機器、機械について、その理由も含めて書かせていただきます。
1、設備についてお勧めの機器、機械
①歯科用ユニット
歯科用ユニットは多種多様のものが出ています。しかし、ユニットは効率を高めるために最も重要でメインの機械ですから、この選定を間違うと非常に厄介なことになりますので、ここでは詳しく説明してゆくことにします。
Ⅰ.歯科用ユニットにとって欠かせないものとは?
A.感染予防対策が十分できるか?
これからの歯科医院では、感染予防対策が十分に行えるかは重要なアピールポイントとなります。歯科治療はすべての作業が外科処置ですので、不十分な感染対策は患者さんに不要なリスクを与えてしまいます。このようなことから次のポイントをチェックしてください。
1、感染対策用の水を使うことができるか・・今は感染対策に次亜塩素酸や過酸化水素などの殺菌力のある水をユニットに流せるタイプのユニットが出てきています。配管の途中にフィルターを入れるタイプのユニットもありますが、タービンのチューブ内に水カビが生えることがほとんどのため、その前の部分位フィルターをとりつけることはほとんど意味がありません。このような水を流せるタイプのユニットは
エーデック社、タカラベルモント社、KAVO社
などのユニットがあります。
2、感染対策の清拭やカバーがけに対応しているか・・・感染対策のもう一つの対策として、使用後のユニット回りの清拭があります。アルコール綿などでは十分な感染対策となりません。最も良い対策はビニールなどで覆い、使い捨てる方法ですが、その対策が行えるようになっていなければなりません。それ以外に、消毒薬や、殺菌用の薬剤で清拭しても長い期間耐えうる材料でできていることが必要です。
B,ユニットに他の機器を一体化できるか?
ユニットによく使用する機器を一体化しておくと非常に治療の効率が上がります。私の経験では、スケーラーと照射器は必ず一体化しておくべきだと思います。
ユニットにどのようなオプションがあるか?・・・オプションの仕様として、スケーラーや照射器などがあります。ただ標準仕様のものは使えるメーカーが限られていたり、値段が高かったりします。私自身はスケーターはナカニシのものが良いと思いますが、提携しているユニットメーカにしか内蔵できなかったりするので注意が必要です。照射器も今市販されているもので最も強力な照射力が出るのはVALOですが、これはハンガータイプのユニットであれば余っているハンガーにかけられる形状になっています。当医院ではエーデックのユニットの余っているハンガー部分に取り付けています。
VALOは専用のカバーが売られており、感染対策も行いやすくなっております。
C,椅子の機能について?
椅子は患者さんのすわり心地や治療中の疲労、院長の治療姿勢に大きく関与してきます。ユニットメーカーもその点を十分に考えたものを開発しています。
1、ユニットが十分な角度まで倒れるか?・・・上顎の根管治療など、奥歯の難しい歯の治療を行っている際、ユニットが十分に倒れないことは、治療がやりにくかったり、視野が十分に確保できなかったりして、非常に効率を悪くします。私が今まで見てきたユニットの中で最も倒れ、低い位置にまで沈むユニットはエーデック社のものです。
2,長時間座って疲れないか?・・・多くの歯科用ユニットは長時間座っていると非常に疲れてきます。自費の根管治療や、修復治療などでは非常に時間がかかる治療もありますので、椅子の座り心地は重要な要素です。
今は柔らかいソファー状のユニットが出ておりその中でもエーデック社のソファーが最もすわり午後地が良いように感じます。しかし、このようなソファータイプの椅子も他社でも様々なタイプのものが出るようになりました。
しかし、ソファータイプの椅子は、強い力がかかったり、乱雑に扱ったりすると、すぐに傷んでしまう欠点があります。
②レントゲン設備、CT設備
レントゲンはもちろん今はデジタル時代です。しかし、CTもレントゲンも目的によって機種を選定する必要があります。ただ、CTは1000万円以上の値段がするものもあり、正直言ってどれがベストとは言えません。
私が使っているのはRF社のCTですが、以前はセファロ付きレントゲンをデジタル化して使っていました。
矯正歯科では、今でもセファロレントゲンを頼りにしていますが、矯正治療を何十年もしてこられた先生の意見を聞くと、セファロレントゲン自体が70年以上も前に開発された方法であり、今ではあまり意味がある分析法とは判断されなくなってきています。

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