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2014.04.29

10年先に待つ恐怖

歯科医師の10年後はこうなる

10年後に、歯科医師は一体どんな問題に直面するでしょうか?
私は、これから歯科医は「先輩方が行ってきた行為に泣かされる」と思っています。
「乱発したインプラント」、「機能を考えない審美治療」などの医師としての倫理観の欠如した治療の結果、「不具合を訴える患者さんの増加」がすでに頻繁に起きているのです。
インプラントは、患者さんが高齢化したとき、衛生面でも、またトラブルの処置をするにも
行えることが限られ、高齢者社会の中で、将来的に非常に厄介な存在となるでしょう。
また審美治療による、咬合の破壊によって、咬合異常や、全身の不定愁訴など、医師にも治療が難しい、歯原性の疾患が増加の一途をたどると考えられます。
実際、診療所には必ずしも適切でない治療によって問題を引き起こされた患者さんが数多く来院しているようですし、敏感な体質の患者さんも増え、治療はますます困難さを増しています。
特にインプラントによるトラブルは深刻で「大学病院でも処置が難しい患者さんが押し寄せ」て「インプラント難民」という言葉ができるほど深刻な問題を引き起こしています。
このような将来に遺恨を残す治療を行ってきた歯科医のつけを払わされることを覚悟しなければなりません。
このようなことを行ってきた歯科医にも必ず「因果応報」として見える形や見えない形で必ず帰ってくるものです。
私が聞いた話では、「多くの先生がその問題点を知りながら治療をしている」とのことで
「インプラントが出来るのも今のうちだけだよ」と嘯く先生もいると聞きました。本当に恐ろしいと思いました。
物事には必ず「因」といって原因があると思います。そしてそれが「果」としてあらわれます。
日本で歯科医になるということは正直「幸せな選択が出来た」とは必ずしもいえないのが現状です。しかし、「今の自分が倫理的にも患者さんにとってためになること」をしていれば、必ずそれはよい「果」となって現れると信じています。
しかし、それも「無知」ではだめです。なぜなら「無知で行った因」も「果」となって戻ってくるからです。そういった意味では医療人は常に臨床に向かい、自分の行った治療に正しい評価を下さなければならないと考えるわけです。
実際、よほどの先生でない限り、「自分の治療が患者さんにとってよいほうに向かったか?」、「よい方向にむかっていないか?」は分かるものです。その解決策を常に頭の中で求めていれば、必ず解決できる出会いや、きっかけができるものだと経験から思います。

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