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歯科を取り巻く環境

Environment

2014.05.12

スタッフは冷静に見ている

日本の歯科、なぜ効率が悪い?

多くの歯科医は、経営に関してはかなりの素人です。
そして、多くの歯科医が経営者になりますから、ほとんどの場合素人が経営者になるわけです。
多くの歯科医の勘違いは、自分が学歴があることで、自分の考えていることなど、そう簡単にスタッフには分かるわけがないと思っています。
しかし、実際はスタッフは非常に冷静に先生の、行動、発言、そして経営方針を観察しています。そして、治療にてを抜いていれば、黙っていても助手には分かりますし、患者さんに対して「ずるい行為」をすれば、「院長の医療人としての人間性」も理解します。
そして、院長がどのぐらいの器であるかをはかり、器が小さくても、他の選択の中でやむをえないと判断すれば「仕事だから」と割り切って働くことになります。
少なからず「スタッフが言うことを聞いてくれない」という声がありますが、「冷静に判断して、院長の考えがつじつまが合っていなかったり、理不尽であったり」するからであり、経営者としての器量に根本的原因があるといえるのです。
また、効率を上げ、生産性を上げるためには「仕事だからと割り切って働く」状態では難しくなります。
自分でも「やりがいをもってやりたいと思える」ような仕事環境を作ることが最も重要なことだと思います。
最近では、経営のために、審美をさかんに取り入れ「レジンやセラミックを治療に頻繁に使う」スタイルの先生も多く見かけます。
ある衛生士が「奥歯には金属しか使えないと学校では習ったのにどうして虫歯になるレジンを詰めるのだろう?」と私にいってきました。
「歯科医が基本に忠実でない治療をお金のためにしている」ことは、「本人以外のスタッフも皆知っていて、院長の人間性も冷静に見ている」のです。そんな職場でモチベーションが上がるはずもないでしょう。
自分が買いたくないものを売っている店では、働く人のモチベーションが上がらないのは当たり前といえるのです。そんな映画があった気がします。

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