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2015.07.01

10年後に笑うために

歯科医師の10年後はこうなる

このような激動の時期にどのようにしたら、歯科医として充実した人生を保ちつつ、歯科医としての一定の収入を確保する方法は以下の方法しかないと思います。
もちろんすべての先生がそこまで行き着けるとは思っていません。しかし、きちんとした治療を行い、きちんとした費用をいただいて歯科医として一生を全うできる普通の先生が日本にはもっと必要です。それはすべての日本の歯科医師の目標となるからです。
1、咬合治療を含めた、高度な歯科治療技術を習得する。
これから歯科医療できちんとした治療をしながら、経営をし続けられる医院を作るためには、自由診療が比較的多いといわれる都心部で自由診療メインで診療を行う必要があります。(アメリカでは地方でも自由診療が当たり前なので、地方でも十分経営してゆけるが、日本でそうなるためには少し時間がかかりそうです)
都心部は競争が激しく、ありきたりの診療を行っていても安定して生き残ることは今後はますます難しくなってゆくでしょう。
どんない良い立地で開業したとしても、すぐ隣にサービスと最新の設備がある歯科医院ができてしまうと医院の優位性はたちどころに消え去ってしまい、患者さんの流出が起こります。
このようなことが起こらないためにも、技術的な優性を持っている必要があるのです。
「治せる」という技術こそが冷酒のようにじわじわ効いてきます。昔通っていた患者さんも再度来院してくださるのです。
2、自由診療メインの小規模開業
どんなに技術があっても、また医院が新しく、きれいでも患者さんはすぐには来てくれません。
ですから、始めはどんな患者さんがいらしてくれても歓迎でしょうが、自分の医院の質を作り上げるためには、徐々に自由診療にシフトし、健康に対して関心の高い患者さんだけが来院してくれる医院にしてゆかなければ、治療技術としての自由診療の価値を本当に理解してくれる患者さんが集まらず、結局歯科医師としてのやりがいを得ることが出来なくなります。
また小規模に開業する理由は、投資を最小限に抑え、まず患者さんを集め、患者さんがある程度増加してきたら、今度は自分が診れるだけの患者さんに絞る経営方針に転換することが必要でです。
数が多くても中身の薄い治療では患者さんとの堅い信頼関係は築けませんし、規模を大きくすればするほど、運転資金や設備費、人件費がかさみ、常に収患し、診療を目いっぱい回してかなければ経営が成り立たならなくなるからです。
実は、先生は多くの患者さんを診療していると何か経営的に安定しているようで安心します。
しかし、たとえ数が多くなくても、歯と健康を重要視してくださり、きちんとアポイントメントを守ってくださる患者さんを大切にして、自由診療メインの診療を行えば、結果的に院長やスタッフのやりがいと医院の効率は上がってゆくのです。
多くの歯科医の先生が、お金を稼ぐためあくせく働き、気が付くと体はボロボロ、朝から晩まで必死に働くといった構図が日本では当たり前です。これは日本の保険制度による部分もあります。
しかし、一方、アメリカではゆったりとした空間で、じっくりと再発しない歯科治療をきちんと行い、患者さんを癒しています。今の日本の歯科は、先生自身が癒されず、余裕なく働き、疲れ切って家に帰るか、お酒で疲れを紛らしているのをよく見かけます。
患者を癒すべき人が、むしろ癒されなければならない状況であったなら、治療は芯からうまくいくわけはありません。心と体にゆとりを持ちながら、きちんとした治療ができるアメリカで行われているようシステムにすることが私はこれからの日本の歯科医の理想だと思います。
3、体と心を整える
歯科医として患者さんの健康の回復に貢献するものとしては、常に自分自身が健康で、幸せな気持ちでいなければ、本当の意味での患者さんの健康回復をしてあげることができません。
わたくしが多くの医院、歯科医院を見てきて感じることは、先生自身が非常に不健康であるということです。
歯や体がよくない患者さんを診るわけですから、治療する側にも決して良い影響があるわけがありません。
「医者の不養生」、「ミイラ取りがミイラ」となってしまっていることも少なくありません。
そういった意味で自分自身の健康管理を一般の人よりはるかに気を使っているようでなければ、本当の意味でのクリニックの成功を得ることは難しいでしょう。

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