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歯科業界(自由診療・保険制度)の経営効率化を支援 歯友會DCGSブログ

歯科を取り巻く環境

Environment

2015.11.23

どうすれば、歯科業界の低迷を打破できるのか?

日本の歯科業界の根本を考える

巷では、「歯医者は儲からない」、はいいとしても「歯医者をやるくらいなら焼肉屋をやった方が儲かる」
なんで話も冗談でなく開業医から聞こえてきます。
しかし、私はこう考えます。「焼肉屋はなくなっても、ほかの食べ物屋はいくらでもあるが、歯医者がなくなったらどうにもならなくなる人がたくさんいる」
といえるのです。
また今のような保険制度を作ってしまったのはもちろん国の策で、責任はあるはずです。
しかし、また一方でその制度の中で甘んじ何も改善を求めず、また自らを改善する行動を起こさなかった歯科医の側にもおおきな責任があります。
しかし「貧すれば鈍する」、生活に必要な治療費をもらえないのであればその職業が成り立つわけがありません。成り立たない職業を新たになろうと思う人もいなくなり、「経営が苦しくなれば、患者のためでなくお金のための行動を起こし始める先生が増える」というのは必定です。
歯科医療も医療なのですが、経営に余裕が無ければ、患者という弱い立場の相手に対して十分な治療を行うゆとりがなくなるのは自明の事実です。
歯科の場合、唯一行動を起こせる歯科医師会がいまどき裏金などで騒がれているくらいですから、保険制度やその他の国の制度を変えることは到底出来ないであろうことは想像に難くありません。
待っていたとしても誰も歯科医を助けてくれるはずがありません。
われわれ個人の歯科医が唯一できることは患者さんを味方にすることです。
難しいとは思いますが、きちんとした治療を行いながら、適切な金額をもらうシステムを構築して、正しい治療をしながら適切な生活費を稼いで生計を立てるといった仕組みをつくることが唯一これから歯科医になる先生にとって、やりがいをもちつつ、生活の不安無く歯科医院を経営し続けられる方法なのです。
やりがいがあって、経営も成り立ち、正しい治療を行うためには?
1、その治療が患者さんの長期にわたってプラスになる治療であるか?
2、その治療法をどうしても選択しなければならないのか?
3、歯の治療の枠を超えた歯科医療(全身の改善治療)を行っているか?
これらを実践して納得してもらえる自由診療を行ってゆくほか、日本の歯科医師が生き残る道はないと考えるのです。
顕微鏡を使った根管治療の技術を習得することもその一つですし、適合性の高い修復治療を行えることもその一つです。
また顎の機能を考えた矯正治療や咬合治療を行うこともそれらの一つと考えます。しかし、口腔内の感染を取り除き、噛みあわせを整えることで、全身の改善が行えるというのは実は歯科治療における最高の強みなのです。
わたくしどもはそれらすべての技術を身に着けていただいたうえで、自分の歯科医院の経営を安定させたい、また経済的な悩みのない信頼される歯科医院を作りたいという先生に自分の経験をもとに悩んできることや、できることからの改善を提案しています。
審美、インプラントに頼らない自由診療とは?
インプラントや審美治療でない自由診療を積極的に行うことは意外に難しいです。
というのは「正直者は馬鹿を見る」のところで書いているように、これらを積極的に行って経営を成り立たせた場合、必ず後で大きな代償を支払わなければならないからです。
私自身が自由診療化に向けて行ってきた最もリスクが少なく、長く信用される歯科医院を行うための道筋は下のとおりです。
1.適合する入れ歯を作成する(金属床のパーシャルデンチャー、咬合を考慮した総義歯)・・インプラントからの脱却
2.痛みを取り除く根管治療を行う(難治性の根管治療)
3.再発を繰り返す虫歯の治療(適切な材料による適切な充填)
4.矯正治療(咬合を考えた矯正治療)
5.顎関節症治療(矯正治療も含めた咬合の再構築)
これらの治療は比較的オーソドックスですが、患者さんにその価値をわかってもらえるだけの内容を行うためには、通常の治療とは一線を隠した治療レベルが必要となります。
各治療技術に関しては実習で随時訓練していただければと思います。

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