2016.01.05
悩める本物の歯科医へのメッセージ
歯科大学の退廃
歯科治療は本当に奥が深く、治療をすればするほど、治り難い症例や治療上の難しい問題が沢山あることに気がつくはずです。
さらに、歯は患者さんを映す鏡でもあり、歯を見ればその人の人生までも想像がつきます。
そして、歯を治すことは全身にも強い影響を与えることに気がつくことでしょう。
残念ながら、今の歯科大学の状況を見ると、奥深い歯科診療に対する答えを出せるだけの教育を行える環境にないという事実が浮かび上がります。
根の治療や、矯正治療、そして咬合が絡む治療に関してはその奥深さは相当のもので、今の歯科大学にこれらを十分に教育を出来るだけの能力を持った先生はほとんどいらっしゃいません。
一方で40歳にもならないうちに、その難しさを全く感じることなく、平然とマウスピース矯正や審美歯科治療で稼げるだけ稼ごうとする歯科医もいらっしゃいます。生活のために仕方がない部分もあるとは思いますが、技術を磨く努力を十分にしないで、稼ごうとしている姿が垣間見え、せっかく歯科医になったのにどうしてこのような道を選ぶのか理解できません。
ただ現状の日本の歯科教育の環境を考えるとある程度やむをえないと部分もあると思うのです。
私の場合、実際に臨床を経験し、20代が終わりに来るころから、どうしてこんなに学校教育で習った方法では治らない症例が沢山あるのだろうかと考えたものです。またごく普通の頭で考えることが出来る先生であれば、必ず壁に当たるはずで、そのとき教科書を見ても何も答えが書いていないことに気がつくはずです。
特に顎関節症に関しては、大学病院では「この患者さんは頭がおかしい」とか中には「顎関節症は治らない病気です」などと決め付け、淡々と薬を処方し続ける先生がいましたが、私はどうもそれには疑問でした。
いくらなんでもすべての患者さんの頭がおかしいわけはないし、病気には必ず原因があるはずですから、すべてを頭がおかしいとか決め付けてしまうのかと思ったりもしました。
私自身、数々の困難を乗り越えてさまざまな難症例の治療法を確立してきたわけですが、難しい症例に直面し、自分が治せないことを悩み、考える先生は本当にすばらしいと思います。
先生多くは、治らない症例、自分は手を付けてはならない症例と割りきって、逃げてしまい、困難から何かを得ようとか、学ぼうとは思わないからです。そして何より患者さんを救おうという医師としての本分を全うしようとしないからです。これでは何のために歯科医師になったのかわからないではないでしょうか?
治療で悩む先生あるいは実際に悩んでいる先生こそ、良医と考えるのです。
残念ながら今の歯科大学の教育は臨床で直面するすべての問題を解決できるほどのレベルではありません。本来は大学院などでその技術を教えたり、ポストグラディエートコースで教育すべきですが、現在大学が主催するの講習会は本当の歯科医の悩みに答えるものが少なすぎると感じます。
当社では本当に治らない症例を患者さんのために治したいと考える先生こそぜひ受けていただきたい講習を多数用意しています。
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