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2017.04.08

マーケットイン(患者さんに自分を売り込む)

勤務医からでもできる成功するた めの方法とは?

日本の製品が世界中に販売された時期、ただ品質の良い商品を作っていれば、何でも売れる時代でした。
日本の品質管理は優れていて、「品質の高いものを売ってさえいればいくらでも売れた時代」があったのです。


しかし、残念ながら時代の変化ととともに、このような形態で「いくら品質の高い商品を作ったとしても必ずしも売れるわけではない時代」がやってきました。
その波は確実に医療や歯科医療業界にも訪れています。
一昔前はほとんどの患者さんは、口コミや一般的な評判を元にして医療機関を選んでいました。というか、医療自体には、選ぶといった感覚がそれほどなかった時代でした。
しかし、現在は疾患も複雑化し、先生の治療技術もピンからキリまであります。当然です、医師といえど人間です、得意分野もあれば、腕の立つ人がいたと思えば、何をやらせてもだめな先生も残念ながらいないわけではありません。
また、患者さんの要求が複雑化しており、すべての患者さんを満足させること考えるより、自分の考え方、コンセプトをしっかり持った医院をアピールし、自分の得意とする治療で患者さんに納得し、満足していただく必要があるのです。これこそがインターネットが発達した時代のメリットでもあります。患者さんが以前とは比べ物にならない速さで自分のニーズにあった医師を探し出すことができるからです。
インターネットが普及した今、自分にあった医院選びをする患者さんのほとんどが、事前に医院のホームページを見て、「先生のコンセプト、得意分野などをしっかりと調べた上で医院選びをする」ようになってきたといえるのです。
先生のなかには自分はホームページなどで宣伝をしたくないと思っておられる方もいらっしゃるでしょうが、実際はそれは「顧客に対して不親切に当たる」ともいえるのです。
逆に自分の立場でお腹が痛くて医療機関を探そうとしたとき、「胃カメラはあるのか?、レントゲン設備はあるのか、CT設備はあるのか?」何の情報もない医院を親切な病院と思うか?そして周りの人にまで聞いてそこに行こうかと思うかということを考えてみれば当たり前のことなのです。医院を開業する以上ある程度の情報は必要なのです。
「開業前から自分自身を売り込む」
開業をお考えの先生、勤務中の先生でもご自分のホームページを作成することで、自分の治療に対する理念、治療方針などに共感してくださる患者さんを獲得し、勤務中は勤務先に自分の患者さんとして来院していただくこともひとつの方法だと思います。
もちろん、その前に治療技術をきちんと習得し、習得できたものから一つ一つ実践して行き、ホームページで紹介するなどの方法をとるのが良いでしょう。また、自分用のホームページを作成して患者さんにご来院いただく場合も「勤務先の院長などに事前に了承を頂く」必要も有るでしょう。場合によっては患者さんの希望しだいで、御自分の将来の開業先に患者さんが転院される場合もあるからです。
またもし、開業した後は御自分の医院のホームページとして活用すれば、開業からの立ち上がりに時間をかけることなく、自分のコンセプトに合った患者さんの集客を期待ができると思います。
これは早い段階から自分の治療理念を考えておく上でとても大切です。勤務の時期も無駄にしてはいけません。
ホームページが読まれるためのランクが上がるには非常に時間がかかります。勤務時代から自分を売り込み、「どんな治療が出来て」、「どんなことに治療技術に興味を持っているのか?」、「そして自分はどんな歯科医でありたいのか?」自分を知ってもらうことと、場合によっては自分自身を知るためにも、ホームページは活用したいものです。

ホームページをどう育てるか?

歯科や医科等の医療機関は、広告規制があるので、ホームページ以外になかなか有用な自分の医院の実際を理解していただき、売り込む方法がありません。
そう考えると、これからの歯科医師も単に治療技術だけでなく、ある程度は「インターネットの知識」、そして「Webサイト、検索エンジンに関する知識」、そして、「コンピューターやプログラムについての知識」は必要ですし、それに詳しい専門家にいつでも問い合わせができる環境をつくておく必要があるわけです。
技術あっての歯科医療ですから仕方がないとは思いますが、ほとんどの先生のホームページがただの看板と化し、自分を患者さんにアピールする手段としての効果を持っていないことが多いのは本当に残念です。そして、治療に来ていただけるかもしれない人に自分の医院を選んでいただける機会を確実に失っています。
ホームページを育てるために次のようなことを心がけましょう。
1、出来るだけ早くホームページを作る


ホームページは開設した年数に応じてランクが上昇します。ホームページの開設期間が長ければ長いほどページランクは上がりやすくなります。これから開業しようと思っている先生でも、とりあえず自分のホームページは作成しておくべきでしょう。
いざ開業してみて、患者さんはいらっしゃらないし、一体いつになったら経営が軌道に乗るのか?恐怖を覚えるまでに期間はかかりません。こんなはずではなかったと後悔しないためにも早めの対策が絶対に必要です。
2、ブログタイプのホームページが有利
ホームページはコンテンツがどれだけ充実しているかが勝負です。検索エンジンはその内容と、更新の頻度を検索プログラムが格付けしてページのランクをつけています。コンテンツの中身を出来るだけ充実させ、更新も頻繁に行う必要が有ります。更新するためには、タグやスタイルシートなどの知識がある程度必要です。今は細かい知識がなくてもとても作りやすくなっています。
3、自分の求める患者さんを絞り込む
患者さんはとにかく数がくればよいかといえば、必ずしもそうとはいえません。患者さんの質がばらばらだと、診療や受付応対のストレスが増大し、却って効率が落ち、つかれきってしまいます。
また最近ではクレーマーや誤ったサービスを要求する患者さんもいらっしゃるので、そのような患者さんがたくさん来院されていると診療どころではなくなってきます。単に数を求めるだけの内容では消耗するだけです。質を考えた内容にする必要があるのです。

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