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2018.05.17

いつでもやり直せる

歯科医療に思うこと

私自身、開業当初は自分の生活費をなんとしても稼ぐといった気持ちで仕事をしていたことは否定できません。
もちろん患者さんにとってベストな治療をしよう、そして、自分の信念は曲げないようにしようと常に思っていたのですが、それでも、今から考えれば不本意な行為をしていたことは否定できません。
しかし、それはそのときの自分にとっては残念ながらその時点ではベストであったと考えることにしています。
そして、今、これからをどうすべきかを考え、自分の過去の問題を振り返り、それを許し、未来に何をすべきかを考えることも大切です。
そこから自分の未来が始まると考えるからです。
残念ながら多くの医師か歯科医が本当の意味での治療を理解して治療を行っていることが少ないと思います。
慢性の病気に薬を出すことが最良の治療であると真剣に考えている内科医はいないと思いますが、保険制度の中で自分の保身のためと、真摯に疾患の根源に立ち向かう信念が足りないからです。
それを解決しないまま一生を終わってしまう医師のなんと多いことか!
そして歯科医も、臨床で出くわすさまざまな疑問、難題に目をつぶって、淡々と真実に光を当てないまま一生を終わる先生がほとんどだと思います。
でも、「これは違うな?」とか「果たしてこの症状の本当の原因は一体何なのだろう?」と思ったときが、自分を高める最高のチャンスだと私は考えます。
私が28歳のとき、「どうしてこんなに治らないと訴える患者さんに対して、ほとんどの先生が無力なのだろう?」と臨床を見学して感じました。私にとってはそれが最高のチャンスとなって、その真実に近づける診療をしている先生の臨床を見学し、技術を教えてもらえるきっかけとなりました。
私の場合は偶然気がつくのが早かったわけですが、自分の人生の方向を良い方向に向けることは何時でもできると思っています。
残念ながら保険主体の歯科治療で出来上がった日本の歯科医療は、アメリカなどの体系だったそれと比べ、理論面、手順面とうで大幅に劣っているのは避けれない事実です。まずは正しい歯科治療の考え方を基本から学ばなければならないのが日本の歯科医の課題だと思っています。
将来に自分の無知をさらけ出すような治療をし続けることは避けたいものです。

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